松風会の概要
理事長挨拶
皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
公益財団法人 松風会は、明治十五年(1882)、幕末・明治維新に多くの人材を輩出した山口県の教育振興のため附設された山口県教育会から、その後、昭和四十九年(1974)「吉田松陰先生を崇敬し、松陰精神の普及・振興を図り、あわせてこれを現代に生かす」ことを目的として、分離独立し設置されました。
松陰先生は、天保元年(1830)萩松本村の藩士杉百合之助の次男として生まれ、敬神崇祖、勤労好学の家庭に育ち、聡明かつ誠実で、愚直なまでに芯の通った青年として成長されました。このような中で、我が国の独立自尊(「尊皇攘夷」)の精神を学ばれると共に、日本各地の実情を大いに見聞され、有為な志士と交流し、更には海外の事情を視察するため、国禁を犯して下田踏海の挙に及ばれました。また、幕府の違勅事件を契機として、死を覚悟して幕府に直諫し、安政の大獄により安政六年(1859)処刑されました。松陰先生は「時務を知る者は俊傑に在り」と述べられていますが、まさに自らが今なすべき事を知り、かつ行動する実践者(「俊傑」)でありました。
明治維新は、欧米列強による外圧が迫る中、封建社会から近代国家建設へと、さらに世界の中の新しい日本となっていった歴史でもあります。幕末から明治の激動期に、松下村塾で松陰先生から薫陶を受けた多くの若者が、新しい時代を切り開き、維新の大きな原動力となりました。
現代社会は変化の激しい、先行き不透明な時代と言われますが、松陰先生の生涯を貫く奉公の至誠、その真摯なる求道、勇猛、人間尊重の精神、性善説による涵育薫陶の教育、国や人々の安寧を願う名言金言の数々とその行動力は、今もなお現代人に「日本の心」として生き方在り方に大いなる指針を与え続けています。今後、令和十二年(2030)の「吉田松陰先生生誕二百周年記念」に向けて、先生の遺訓が広く繙かれていくことを心から祈念しております。
皆様のなお一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年7月
公益財団法人 松風会
理事長 松本芳之
事業概要
1 研修会等の開催
- 松陰先生に関する研修会の開設
- 松陰先生に関する輪読会の開催
- 講演会等の開催
2 会報・図書等の刊行
- 会報「松門」の発行・頒布
- 松陰先生関係図書の刊行・頒布
3 松陰先生関係資料展示室の整備充実
- 既出版図書・新刊図書の購入、収集、整理、展示
- 関係研究資料・記事等の収集、整理、展示
- 絵画・書・写真・拓本等の収集、整理、展示
4 松陰先生研究の奨励と助成
- 研究者・研究団体の調査、連絡、育成、助成
- 松陰先生ゆかりの地の実地踏査
- 資料の頒布、斡旋
- 松陰先生関係研究室としての利用
5 松陰先生関係の碑・銅像の建設・維持管理
- 松陰先生関係の碑・銅像の建設・維持管理
松風会の沿革
明治維新の先駆者であり、殉国至誠の人である吉田松陰先生は、安政6年、いわゆる「安政の大獄」で江戸伝馬町の獄で処刑された。
昭和34年はその殉死百年に当たるので、これを契機に松陰精神を高めようとする気運が起こった。昭和31年、松陰先生百年祭記念事業推進会が発足し、県内外有志の浄財と県・市町村の補助金1400万円で記念事業を興すことになった。
その中核事業は、1千万円をもって鴻の峯山麓の大神宮に隣接する地に松風寮を建設することで、昭和36年5月その完成を見ることが出来、山口県教育会がこれを主宰した。
松風寮は、松陰精神にあやからせたいと願う精神教育施設であり、経営21年間に山口大学男子学生600余名を入寮させ、松陰先生の遺志を継承する有為な青年として全国各地に送り出した。その間昭和49年には財団法人松風会として、山口県教育会から独立した。
昭和57年3月、市道改修工事のためやむなく寮を閉鎖し、昭和58年新装なった山口県教育会館に事務所を移し、吉田松陰先生を崇敬し、松陰精神の普及振興をはかり、これを現代に生かすことを目的に事業を行っている。
平成20年12月、公益法人制度改革により「特定民法法人」となり、平成23年度中の公益財団法人としての認定申請を目指す。
平成24年4月 公益財団法人登記完了、「公益財団法人松風会」となる。
| 昭和31年 | 吉田松陰先生殉難百年記念事業準備委員会を県教育会内に設立 |
|---|---|
| 昭和36年 | 松風寮竣工式・県教育会奨学部に所属 |
| 昭和48年 | 財団法人松風会寄附行為認可 |
| 昭和49年 | 財団法人登記事務完了 |
| 昭和56年 | 松風寮廃止、新事務所へ引越し |
| 昭和57年 | 事務室を県教育会館に移す |
| 昭和58年 | 吉田松陰先生東送之碑除幕式 |
| 昭和59年 | 松陰教学シリーズ発行開始 |
| 昭和60年 | 松門1号発行・松陰教学研究会開始 |
| 平成3年 | 松陰研修塾開始 |
| 平成8年 | 「脚注吉田松陰撰集」刊行 |
| 平成13年 | 「報告書(研修会のまとめ、講義集)」作成 |
| 平成14年 | インターネットの開設、ホームページ開設、「吉田松陰撰集」増刷 |
| 平成16年 | 「吉田松陰語録集」発行 |
| 平成17年 |
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| 平成18年 | 『語録を今に生かす 吉田松陰語録』刊行 |
| 平成19年 | 『吉田松陰日録』刊行 |
| 平成21年 | 松陰先生生誕180年記念「わたしの志」作文募集(山口県教育会共催) |
| 平成23年 | 東北遊日記~松陰ゆかりの地巡検~弘前・青森 |
| 平成24年 | 公益財団法人登記事務完了 |
| 平成25年 |
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| 平成26年 |
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| 平成28年 | 第12回松陰研修塾基礎コース開設 |
| 平成29年 | 癸丑日記~松陰ゆかりの地巡検~五條・富田林 |
| 平成30年 | 第13回松陰研修塾基礎コース開設 |
| 令和4年 | 第14回松陰研修塾基礎コース開設 |
| 令和5年 |
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| 令和6年 |
|
| 令和7年 |
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役員
| 評議員 | 陶山 具史 |
|---|---|
| 評議員 | 冨永 和信 |
| 評議員 | 小谷 典子 |
| 評議員 | 渡邉 哲郎 |
| 評議員 | 松根 健治 |
| 理事長 | 松本 芳之(代表理事) |
| 理事 | 齊藤 忠壽 |
| 理事 | 新江田 智司 |
| 理事 | 田村 知津子 |
| 理事 | 友定 英章 |
| 理事 | 藤本 和義 |
| 監事 | 久保田 裕三 |
| 監事 | 西岡 尚 |
| 事務局長 | 川上 修一 |